板橋区発達障がい者支援センターの概要

目的
発達障がいのある人が生きやすい社会をめざして、利用者一人ひとりの特性に合わせた障がいの理解、社会参加の場の提供、環境整備、普及啓発などの支援を行います。
※当センターは板橋区の委託事業です。
対象者になる方
板橋区内在住でおおむね16歳以上の発達障がいのある方、発達障がいの疑いのある方、そのご家族、関係機関など
※ご利用の際はお電話でご予約ください。
開所日・開所時間
  • 火曜~土曜 10:00~18:00
  • (月曜・日曜・祝日・および12月29日~1月3日を除く)
  • 03-5964-5422 【相談受付電話】火曜~土曜 10:00~17:00
住所

〒173-0036 東京都板橋区向原3-7-9 ココロネ板橋1階

板橋区の設置方針

成人期の発達障がいに関する相談の増加や支援についてのニーズが高まる中、平成28年、発達障害者支援法が改正され、乳幼児から成人期までの切れ目のない支援など、より細かな支援が求められるようになりました。
そこで、ライフステージに合わせた総合的な支援を行う拠点として「発達障がい者支援センター」を開設します。おおむね16歳以上の発達障がいのある方とその家族が安心した暮らしを営めるよう、専門相談、社会参加に向けた訓練などのほか、従前より行ってきた15歳以下の発達障がい者支援事業や関係機関との連携により切れ目のない支援を行い、社会参加の拡大と就労支援を促進していきます。

設立の経緯

当センターの設立に至る経緯について、中心となって活動をしてこられた「板橋区発達障害児者親の会(IJの会)」代表の鈴木さんに寄稿していただきました。

2020年10月

ここから始まる板橋区の大人の発達障害者支援

板橋区発達障害児者親の会(IJの会)代表 鈴木正子

「板橋区発達障がい者支援センター」の設立は、関係者が長年望んできました。その願いが結実してできたセンターです。

IJの会では、これまで10年近く、区の行政や区内の福祉関係者の参加のもと発達障害の勉強会を続けてきました。その中で、大人の発達障害者の支援の主に2つの問題が浮かび上がってきました。
1つ目は、支援を受けていない、あるいは自覚のないまま大人になって苦労している人たちが地域に多くいることがわかってきたことです。
2つ目は、IJの会の会員の子どもが青年期・成人期において抱える問題についてのケースです。成長しても発達障害の特性は持ち続けるため、周囲の理解が欠けた場合、困難に陥ることです。たとえば、発達障害についての理解がないことからくる就職先での差別の問題、進学先や就職先で親元を離れて身近な支援がなくなったとたんに直面する諸問題、さらに発達障害にメンタルヘルスなど重複する問題がでてきた場合、支援がほとんどなく入院せざるを得なくなったり、退院しても支援がないなどの問題です。
2015年、板橋区に「発達障がい者支援センター」の設置が決定し、勉強会では「板橋モデル」に向けて、当事者や多くの支援者を講師に迎えて、より具体化を追求することになりました。2017年に運営事業者が決定してからは、課題やビジョンを話し合い、先駆事例の視察を行い、このたびセンター開設が実現することになりました。
今後、「センターを中心に関係機関が連携する」という区のビジョンのもと、生きにくさを抱えている当事者の人権が広く守られることを期待しています。

※板橋区発達障児者親の会(IJの会)

板橋区に住む、発達障害児をもつ親の会です。親の情報交換、子どもの遊びの会などを行なっています。

1997年から活動をしています。

https://sites.google.com/view/ijnokai/

沿 革

令和2年1月
準備事業開始
令和2年4月
仮事務所開設 一部事業開始
令和2年6月
大人の発達障がいに関する実態調査開始
令和2年9月
板橋区発達障がい者支援センター運営委員会(第1回全体会)実施
令和2年11月
相談事業及び社会参加訓練開始
普及啓発事業 研修動画配信開始
普及啓発事業 広報誌「あいポートだより」第一号の発行
大人の発達障がいに関する実態調査報告書発行
令和3年4月
家族学習会開始
令和3年5月
開設記念コンサート実施
令和4年4月
板橋区からの委託費増により職員増員
令和4年10月
2021年度 事業報告書&継続相談者実態調査報告書発行